ウェルフェアイノベーションとパラリンピック

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本日の市民委員会で、川崎市ウェルフェアイノベーション推進基本方針案について所管事務の報告がありました。福祉「産業」ですので、所管は健康福祉局ではなく、経済労働局になります。
川崎市は福祉製品の認証基準として、KIS(カワサキ・イノベーション・スタンダード)認証制度を設置し、市内の福祉産業の強化と拡充を目指しています。
今回の推進基本方針では、国際展開も視野に入れてのもので、課長時代から本気で取り組んできた現局長の熱い答弁があり、市として局としての力の入れようが伺えます。

東京オリンピック・パラリンピック2020が開催されることが決まったわけですが、競技場も一つですが、事前合宿地、応援団の宿泊地など、7年を目標に完成すべきことがたくさんあります。
特に、ウェルフェアの分野は、パラリンピック開催において、重要な役割を担います。
世界から選手や応援する人が来るということは、障がいのある方がたくさん来日されます。
街のバリアフリー化はもとより、宿泊施設やスポーツ施設、輸送手段から飲食店など、様々な点で改善し、その目標を2020年に設定していくことが大切になります。
今回の推進基本方針案では、2016年までのものだったので、2020年目標の設定を作るべきと意見しました。

オリンピック景気は開催までの効果を期待しますが、パラリンピックの成功は、開催した後の効果が大きく期待できます。

障がい者は健常者の先輩であるという言葉があります。
障がい者の8割が高齢者で、高齢化はどの国も抱える課題ですが、その課題解決をリードすることが我が国、そして、我が川崎市に託されたミッションではないかと思います。誰もが滞在しやすいと感じてもらえる街になればこそ、そのモデルを取り入れて行こうという国や都市が出てきます。

東京オリンピック・パラリンピック2020を成功させる影に、アスリートや招致関係者だけでなく、がんばっている人がたくさんいて、開催国として、国民全員で成功させることが国際貢献につながります。

川崎市のウェルフェアイノベーションに今後期待するとともに、適宜提案をしていきたいと思います。

以前に対談でパラリンピックの話題がありましたので、よろしければお読みください。
対談相手:日本パラリンピアンズ協会会長・現日本障害者水泳連盟会長で、パラリンピック水泳金メダリストの河合純一さん
https://tsukimoto.info/cms-v2/blog/entry1023.html