政治に完成はない

 

政治完成

国会議事堂の正面玄関を入ったところに、3体の銅像と1台の台座があります。
3体の銅像は、初代内閣総理大臣伊藤博文氏、政党内閣初の内閣総理大臣大隈重信氏、我が国の政党創設者板垣退助氏の銅像です。
そこに、銅像の立っていない台座が1台あります。

国会議事堂の正面玄関は通称開かずの扉と呼ばれていて、周年行事を除き、3つの機会以外は閉じられています。
1、天皇陛下が国会に来られる際。
2、外国の国賓が国会を訪問される際。
3、衆議院総選挙・参議院選挙が行われた後に、特別国会が召集される際。この日、初当選の議員が、議員バッジを胸につけてもらう光景を見たことのある方もいらっしゃると思いますが、これが特別国会召集日です。

話をもとに戻し、1台の台座について、諸説あります。
1、4人目の該当者がいなかった。
2、初登院のときに議員バッジを胸にした新議員が、ここに自分の銅像が建つぐらい立派な議員になれるようにとの目標にするため。
3、政治に完成はないという意味。
国会見学ツアーの際、私は必ずこの台座の説明をします。
川崎市議会議員をしていて、法(法律や条例等)は時代とともに変化し、その時代に対応するための制度整備を進めて行かなければいけないという場面に直面します。
さきほどの台座を作った意味というのは、伊藤博文氏・大隈重信氏・板垣退助氏のような議員になるという高い目標を持つということが大切であるということも一つですが、政治家になって思うのは、政治に完成はないということです。
時代とともに制度を変えるだけでなく、時代を先取って制度整備することが重要です。
「政治に完成はない」
しかし、理想に近づけるように決断し、実行するのが政治家の役割だと、とある出来事で改めて感じ、思い新たにがんばります。