速記者と庁舎建て替え

kobe先日、神戸市に視察に行った際に、せっかくならということで、神戸市会の議場を視察。

神戸市会は速記者がいないとのこと。

実は、国会でも平成18年に衆議院と参議院の速記学校が閉鎖し、将来的に速記者はなくなる方向になっています。

録画・録音技術の向上により、速記でなければならないということはなくなっています。

ただ、速記の技術がなくなっていくというのは、少しさびしい部分もありますが、コスト面からすると、議場に複数名拘束する速記者は不要と判断されます。

 

ちなみに川崎市議会は、速記者は速記から文字お越しまで含めての業務委託をしています。

国会は衆議院と参議院のそれぞれの職員ですから、国家公務員です。

国会の速記者席は本会議場内が入口から別で完全に仕切られており、速記者は無理やり乗り越えない限り、議員席に行くとはできませんが、地方議会の場合は、議場内の速記者席と議員席の動線が特に仕切られていません。

 

川崎市役所も庁舎建て替えの時期ですから、新庁舎で記録方法も改め、速記をなくす方向にできれば、歳出削減にもつながりますし、新庁舎のスペースについてもメリットがあります。

また、速記をなくす代わりに設置すべきものもあります。例えば、これまでも提案して来ましたが、新庁舎でTV会議システムを導入すれば、会議のあり方も変わり、時間も場所もより有効に使えます。ハード面については建て替えの議論の中で進んでいますが、中身の部分についてはまだまだこれからですので、新庁舎建設を様々な転換期にできればと思います。