市民と議会の対話集会

taiwa4月に有志議員で多治見市議会に視察に行った調査報告書はずっと前に作ったのですが、ブログを書いていなかったことを思い出し、筆を執らせて頂きます。(キーボードですが・・・)

今更、ブログを書いてなかったことを思い出したのは、川崎市議会の議会改革検討委員会の中で、議会報告会の開催を議題に議論が始まったこと、私が麻生区選出議員団の代表幹事として市議と語り合う会の主催者との調整を始めたことがきっかけです。

 

市民と議会の対話集会

多治見市議会は平成21年に議会基本条例を制定し、対話集会を開始。7年の間、様々な試行錯誤を重ね、参加者が議論に参加し、満足できる内容のものになっているとのことです。

ネーミングからして、「対話集会」。

議会報告会という名称だと、議員や議会側の一方通行の説明というイメージが強く、現実的に議会報告会がつまらないという意見が出ているケースもあります。多治見市議会も当初は大きな箱に50名以上が参加し、一方通行的な手法だったそうですが、参加者アンケートに基づき、開催方法を検討。

まずは、地域別に開催する方向に進むものの、地域別より、市民の層のカテゴリ別に開催する方が対話集会の熟度が上がると判断し、現在の形に至っているとのこと。

特徴的なのは、会場に託児機能を併設し、ママさん世代も気兼ねなく参加できること。

そして、個別具体の事業ではなく、まちづくりや子育てなど、中長期的な展望も考えられるよう、広いテーマで行うということです。これについては、現地視察の際に少し私も反省し、また、スッキリした点がありました。それは、先述の市議と語り合う会を市民団体と区選出議員団の共催で進めていますが、その中で分科会に分かれるのですが、広い分野の政策分科会と個別事業分科会という分け方の課題です。

個別事業になると、予算や完成時期等、いわば行政の執行中のものや個人情報に関わる情報に関わることが多く、また、陳情相談的なものになり、敢えて多くの参加者で意見交換するよりも、議員や議会として個別に相談を受ける方が適しているケースが多くなります。

今年度は代表幹事なので、このあたりも考えて調整をしたいと思います。

 

議会報告会について

私は箱物で開催するだけが議会報告ではないと思います。

私は初当選以来、朝の街頭で議会報告のレポートを配布し、また、ポスティングや折込、その他のメディア媒体を通じ、報告を行っていますが、これは一方通行になります。

ただ、これに限らず、様々な意見を頂き、お会いすることも多々ございます。

しかし、いきなり政治家にアポイントを取るのはなかなか勇気のいるもので、その距離を縮めたいのですが、現実、距離がある実情では、報告会の開催は必要と考えます。また、報告会ではなく、対話集会であれば、多くの方の参加で様々な意見により、考えを組み立てて行ったり、軌道修正したりすることも可能です。

無所属を長くやってて感じるのは、いわゆるプロにあたる議員間の議論では出てこない、その人しかわからない目線が重要になることが多々あるということ。

そう言った視点を大切に、また普段積極的に政治に関わっていない方の考え方が融合することが未来を拓くと思います。

今回の議会改革検討委員会での議会報告会の開催の議論では、報告会をやるかやらないかというマルバツ議論ではなく、開催方法で特に対話集会的な手法の検討を進めて頂くことを委員の方々にお願いしたい。