姉妹友好都市をご存じですか?

kokusai3年前に戦略的都市間交流として姉妹友好都市に関する質問をしました。

この時に、姉妹友好都市が締結したきっかけの事業だけでなく、他の交流に目を向け、経済や市民の交流に結びつけていく提案をしました。

今回の議会質問では、そもそも市民が姉妹友好都市を知る機会が少なく、機会があったとしても、どのような交流があるのかを知る機会が限定的であることを指摘しました。

ミューザ川崎シンフォニーホールでは、音楽交流がきっかけとなったザルツブルク市との交流の様子を展示していますが、これを除いては市民に触れる機会は少なく、きっかけになった分野以外の交流の様子を示す機会も少ない現状にあります。

川崎市役所には第二庁舎と第三庁舎(解体前は、本庁舎・第二庁舎と第三庁舎)を結ぶ地下連絡通路があります。この通路の両側には写真1~3のように姉妹友好都市や都市間交流の際に贈られた記念品を始め、交流のゆかりの品が展示されています。しかし、ここは、議員がウロウロしているだけで不思議がられるぐらい、職員しか使わない場所ですから、市民が来庁してみる場所ではありません。

今回の議会では、本庁舎建て替えの機会でもありますし、区役所や市民施設等の出先機関への展示を検討すべきと提案しました。

 

ジオラマ鉄道模型のすごさ

写真4は、「世界の車窓から・・・」に出て来そうな光景ですが、ヨーロッパのまちの写真ではなく、ジオラマ鉄道模型です。

麻生区金程にヨーロッパ型のジオラマ鉄道模型クラブであるモデルアイゼンバーンクラブがあります。ヨーロッパのまちを再現したジオラマを鉄道模型が走ります。各地でイベント展示をしていますが、このクラブはザルツブルク鉄道模型クラブと姉妹クラブで、先述のように、音楽交流だけでなく市民間交流を先駆けている特徴的な事例と言えます。

このクラブのジオラマ鉄道模型は、川崎アゼリアで実施されたオーストリア展を始め、多くの機会で出展しており、人々の目をくぎ付けに、足を引き留める役割を担い、イベントの集客効果に多大な影響を与えています。

同様に、東海道川崎宿交流館では、昔の川崎のジオラマ鉄道模型を展示すると、好評であったという事例もあり、ジオラマ鉄道模型の展示は、まちを視覚で飛び込ませ、鉄道の音がそのまちの生活音を醸し出します。

文字の多い展示ではなく、ジオラマ鉄道模型のようなスタイルでの展示が、姉妹友好都市に行った気分にさせ、親しみを感じ、新しい交流を生むきっかけになります。

ちなみに、このクラブの交流から、私はザルツブルク市を訪問した際に、ザルツブルク鉄道模型クラブを表敬訪問。こちらは本物の鉄道マンたちがジオラマでザルツブルクのまちを再現し、感動するものですが、ここは常設型。モデルアイゼンバーンクラブは可動型ですので、各地のイベントに出展できます。常設・可動に関わらず、このような展示が姉妹友好都市をわかりやすく、また市民の姿も再現するため、いろいろな交流の側面を一目で表現できるため、今後、川崎市でも姉妹友好都市の展示方法を再検討すべきと提案しています。
そして、様々なきっかけをつくり、姉妹友好都市を知って頂くきっかけになればと思います。

【参考:川崎市との姉妹友好都市】

http://www.city.kawasaki.jp/shisei/category/60-5-0-0-0-0-0-0-0-0.html