教員事務支援員?

jimushien一昨日の読売新聞の記事によると、文部科学省は来年度3600人の教員事務支援員の配置を行う予算概算要求を計上するとのこと。

支援員の想定される業務は、学習プリントお印刷、テストの採点補助、授業で使うパソコンなどの準備、名簿の作成、掲示物の作成・掲示などということ。
教員の1日の平均勤務時間は10年で1時間程度延び、11時間から12時間に迫るようになっています。
チーム学校という方針で、教員が一手に行っている業務を、それぞれの専門家の導入により、教育力と組織力の向上を目指すものです。

学校教育においては、教育の質の向上が最大のテーマで、子どもたちの健やかな成長が最終的な目標です。
しかし、教員は、いじめ・不登校対策、事務負担の増加、心のケアなどを始め、給食のアレルギー対策も必要になっています。
以前、ICT教育の質問をした際に、ICTで授業を行う際の準備が大変であるという点から、ハードだけでなく、ICT支援員を配置することで、より分かりやすい授業を行う機会が増えるため、加配を求めています。

今回の事務支援員がどの程度のスキルを求めていくかの詳細は示されていませんが、パソコンの準備というのが含まれるなら、ある程度ICTのスキルがあって、教材づくりのサポートができる人が配置されることを望みます。
というのは、教員の負担軽減というのが第一ではなく、子どもたちの教育の質につながることが第一であるからです。

今は、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置していますし、部活動も外部講師の登用も増えています。
チーム学校という中で、事務支援員という考え方はいいと思いますので、今後、中身が大切になります。
しかし、事務支援員もただのアルバイトというよりも、一定のスキルを必要とする人材という基準が示されるべきで、その一つとしてICTスキルは大切です。

今後、文部科学省から基準が示されて行きますので、予算案が固められる年内には、川崎市でも事務支援員のスキルをどのように定めるかを決めなければいけません。
でも、年末まであと4か月、来年度に向けて、しっかり固めていなかければいけません。