地方自治と政党政治

chiho昨日は夏祭り・盆踊りを廻っていると、私に2度の選挙、2回とも私に投票してくれている人に声を掛けて頂きました。

駅頭で配布するレポートをいつも読んで下さっていて、私の考えや行動をよく理解して頂き、ありがたい限りです。

 

市議会議員就任まる7年、無所属生活まる5年を経過していますが、

「何党ですか?」

「党に入ってないと、何を考えているかわからない」

としばしば言われます。

前者は、私の広報不足ですが、後者は、残念です。

みんなの党で出馬し当選後、党の組織問題から離党し、無所属に。

私の考え方を知っている人は、想いと行動が一致し、ブレないと言って頂けています。

 

政党に入ると、政党の考えに染まる人もいれば、独自路線の人もいますが、一般的には「〇〇党の人」という見られ方をします。

「〇〇党に所属しているけど、いい政治家(悪い政治家)」という評価は、「〇〇党にいるから、悪い政治家(いい政治家)」という多数意見の裏返しでもあります。

と前置きが大変長くなってしまいましたが、今日のテーマは「地方自治と政党政治」に入ります。

 

数の論理と候補者の質

選挙で選ばれるということは、その区域があります。いわゆる選挙区です。

そこで、選挙が近くなると、数の論理に勝つために、各政党は候補者の擁立に奔走します。

最適任の候補者が見つかれば、その人を公認します。

しかし、「最適任だから公認したい」と然るべき人から言われていたため、要請を待っていたら、別の人間を擁立されてしまうことや、「最適任なので公認を受けてほしい」との要請を断ると、刺客を送り込むという仁義なき戦いを引き起こす政党もあります。

これらは実際にあった話ですが、そもそも政党は何のために候補者を擁立するのでしょうか?

自分の言うことを聞く候補者を擁立するのであれば、AI機能のない旧式の政党ロボットで十分ですが、「あの選挙区は空いてるから立てとけ」というような政党もあります。

数だけ増やし、信頼を失った政党は多々あり、少数政党に限らず、多数党でもよくある話です。あっては困るのですが・・・。

 

政党=会派ではない

選挙では〇〇党、議会では〇〇会派ということで、必ずしも選挙で選ばれたカテゴリーで活動するとは限りません。

同じ政党で2つの会派に分かれている自治体もあれば、複数の政党や無所属議員と一緒に会派を形成している地方議会もあります。

ゆえに、地域発展に向けた方向性が同じであれば、異なる政党に所属していても、同じ会派で活動することは可能で、実際にそのような例もあります。

一般市区町村議会では、無所属議員が圧倒的多数を占め、その中で会派を形成していきますので、「政党=会派」が完全に一致している議会のほうが少ないことになります。

 

政治は誰のもの?

政治は国民・市民のもの。

政党の都合で、人数合わせの候補者擁立をすることは、却って信頼を裏切ります。

と、かつて、政党にいるときに、そんな意見を党幹部に具申したこともありましたが、政党所属議員が増えると、党の役員は魔物が棲みついたように数の急激な拡大を望むようになります。

期待により議席を伸ばしても、その期待を裏切っては何の意味もないどころか、大きなマイナスにつながります。

そこで、政治家個人の活動をみてもらいたいと思います。

難しい言葉を並べて騙されるようなことではなく、一つ一つの言葉に責任があり、その言葉と行動が伴っているかどうか。

ぜひ、チェックしてみてください。

その評価を行うのが、主人公である国民・市民、言い換えれば主権者です。