落書き消しフォーラム2011と党大会

1月29日、麻生区役所で落書き消しフォーラム2011が行われました。
基調講演
各団体活動報告
パネルディスカッションの三部構成でしたが、私は、党大会出席のため、パネルディスカッションを聞けなかったのが、残念です。

「落書きけしから生まれるまちづくり」というテーマで、東京都市大学の小林茂雄准教授が基調講演をされたあと、都筑、中原、宮前、そして麻生の各団体の報告がありました。

麻生区はシニアのボランティア活動がさかんであるとビラ等で書いておりますが、「あさお落書き消し隊」のメンバーの多くがシニアの方です。
落書き消しは、街の景観を守ること、「ブロークン・ウィンドウズ理論」による犯罪防止という大きな効果があります。
あさお落書き消し隊では、新百合ヶ丘駅周辺から始まり、百合ヶ丘駅・柿生駅周辺から、小田急多摩線沿線まで活動範囲を広げています。
ただ、一部の市民が参加するのではなく、みんなで街を考えるという意味でも、あさお落書き消し隊はその成果を出しています。
柿生中学の生徒のみなさんが一緒になって落書き消しを行い、その輪を広げています。

このフォーラムの中で「若者の落書きを、年配者が消すようなスタイルになっている」という実情の声もありました。
他方で、「宮前区落書き戦隊ケスンジャー」では、中学生のときに結成され、メンバーが現在高校生になっていますが、若い人が中心になってその輪を広げています。

今回のフォーラムでは、合法的なアートという切り口で興味深い話が聞けました。
校舎の取り壊し前に、みんなでその想いを校舎に書き込む話や、青山学院大学の尾崎豊歌碑のブロックにファンが想いを書き込んでいる話がありました。
一定のルールに基づき表現をしている、本当の意味での「アート」です。

美しい街、安全・安心の街、そして合法的なアートがこれからの市民社会の一つのスタイルになると思います。

ここまで聞いていると、パネルディスカッションが聞きたくなっていましたが、みんなの党結党以来初めての党大会ということで、後ろ髪をひかれる想いで会場を去りました。

党大会の会場でローカルアジェンダについての資料が配られ、全国的にそんな時期に入ります。
わが川崎市議会支部では、6名の支部長で、すでにローカルアジェンダ作成に取り掛かり、最終段階に入っています。
落書き消しは、まさに地域社会の新しい方向性を示すものです。
市民参加、一定のルールとモラルがこのスタイルを生み出すと思います。