スマートシティでこうなる~第2回教育~

小中学校に電子黒板が導入されたり、一部の学校や塾にタブレットが導入されたりと、ICTを使った授業が少しずつ始まっています。
これらのICTツールは、あくまでツールで、このようなツールを活用して、どのようなことができるか?が重要です。
1月に韓国教育学術情報院(KERIS)を訪問しましたが、様々な教材がクラウド上に集積されていて、どのような教材を提供していくかも踏まえ、研究が進められていました。
理想の教室ということで、「U-CLASSROOM」という教室のショウルームも作られていて、ICTはあくまでツールという観点で、この活用法の研究が進められています。

国際教育プログラム(オーストラリア・コリア・コネクション:AKC)では、オーストラリアと韓国の小中学校がテレビ会議システムでつながり、2週間に1回の授業が行われています。授業のカリキュラムは、オーストラリアの大学教授が研究に基づき作成し、語学はもとより、お互いの文化や気質を自国にいながら理解を深め、国際社会で活躍できる人材に育てて行こうという試みが進められています。
また、先日、内田洋行本社のフューチャースクールを視察しましたが、ここでも教育にICTを活用していく上で、有効な教材の研究が進められていました。

ただ、ここで重要なのは、どのような場面で、どのような教材を活用していくかで、ICT機器やLANなどのインフラ整備は最低限のことになります。インフラ整備という手段が目的化しているような側面が伺えますが、これはゴールではありません。

教育環境でICTを活用するために、以下のことを目的として進める必要があります。
基礎学力をつけること。
コミュニケーション能力を高めること。
プレゼンテーション能力を高めること。

教育のスマート化は、ただICTツールを使いこなせるということや学力の向上だけでなく、表現力やグループ行動力など、生きる力を身に付け、国際社会で活躍できる人材に成長できる可能性を広げられます。

3月16日のブログでは、オーストラリアと韓国の国際教育プログラムを例に挙げたブログを書いているのでご参照ください。
https://tsukimoto.info/cms-v2/blog/entry818.html