しっかりやってね応援券!

ouenken「お支払いは、ドラちゃんですか?」
「はい」
このやり取りは、私がこれまで厳しく取り上げていた川崎じもと応援券を初めて使った10月17日のことでした。
上を向くドラえもんのイラストが印象的のこの応援券。
坂本九さんのふるさとだから、上を向いてるのかな?と微笑ましくなるデザイン。
しかし、この応援券は、発表から様々な問題に直面して来ました。
「売れないプレミアム付き商品券」とレッテルを張られてしまうほどでした。

この「川崎じもと応援券」は、緊急経済対策の目玉として、市長の肝いりで130億円規模の経済効果を期待して、始まりました。

これまでずっと私のブログを読んで頂いている方は、ご存知かと思いますが、4月30日の緊急経済対策発表時に、突如この「川崎じもと応援券」ことプレミアム付き商品券が発表されました。

この当時は緊急事態宣言の最中で期間延長される見通しの中でした。当然、緊急経済対策としては、店舗の休業補償、借り店舗の家賃補助等を進めるべきと主張していたものの、コロナが落ち着いてからの経済活性化策であるプレミアム付き商品券の発行が定額給付金と同じ補正予算で提出されました。(否決したら定額給付金が配れないという人質補正)

そして、この商品券の販売が「密」にならないようにという名のもとに、利用者は事前申し込みで抽選制、さらには、どこの店舗で使えるかわからない中での募集でした。

1万円で3000円のプレミアムがついても、どこで使えるかわからなければ、買えませんよね?

案の定、87万部用意したのに一次募集では2割強しか申し込みがなく、抽選するまでもなく、当選。そして、続く二次募集は利用店舗が明確になって来たものの同じ手法だったため、これも申し込みだけで累積4割台と半分もなく、さらには売れていなかったところです。

 

3次販売

10月15日から3次販売が始まりましたが、売れ残っている48万部のうち、初日で10万部が売れるということに。これは、どこで使えるかということが明確になったということ、事前申し込みと違って購入しやすいということ、購入枚数制限を撤廃したことが要因と言えます。しかし、消費喚起策という前提があるものの、同時に、地域格差、情報格差、所得格差が生じてしまっていることは否めませんが、始まってしまった以上、とにかく経済をまわしてもらうということに尽きます。

 

遅延は二度とあってはならない!

9月25日振込予定分で、連休があったという理由から、28日に振込が遅延しました。

本来は、1次募集で売り切る予定が、2次募集でも半分弱だったため、流通している数は少ない状況下であるにも関わらず、その処理が遅滞したわけです。そもそも、対応できない契約ではなかったのか?という疑問すらあります。

しかし、その疑問以前に、月末のお金の流れのある時期に予定の振込もなく、また事前連絡もなかったわけですので、店舗側が大変困りました。

店舗側にとって振り込まれなければ、立替が嵩み、特に月末は厳しくなるわけですから、二度と遅延のないことを委託事業者に体制整備を求めるよう、所管局に進言しています。

今回、3次募集が始まり5日間の売上は分かりませんが、数十万部の売上があるでしょうし、そのうち、週末に多くの消費があったと仮定すれば、これまでの最高額の換金が求められるのが、10月30日振込分です。

3次募集初回だからという言い訳は通用しません!
当然のことですが、委託業者さんには、遅延のない対応をして頂くことを求めます。