熱中症対策とマスクについて

 これまで、学校における子どもたちのマスク着用について、特に夏季のマスク着用については熱中症リスクが高まるため、屋外では不要に検討すべきと言って来ました。

  これは、コロナに感染した場合のリスクと、マスクの予防効果、そして、熱中症リスクを始めとしたマスクのデメリットを考えた場合、子どもたちの命の危険を最小限に抑えていくという判断で、熱中症による健康被害から守るべきということです。そして、マスクによる差別やいじめを防止しなければいけません。

 今年の4月に、川崎市のガイドラインが示されていて、その上で、教育長から各学校宛に、屋外でのマスクは原則不要という旨の確認の通知が出されました。

 しかしながら、体育祭・運動会の練習の際に、学校によって運用が異なっている声が寄せられている中、5月18日に、教育長が動画メッセージを発信しました。

 各学校における対応、学級における対応が異なり、表現や指導方法に差が生じて、屋外でのマスク原則不要が浸透せず、暑い日が続く中、登下校時にもマスクを外したくても外しづらいという状況が続いているため、ゴールデンウィーク中からこの問題に対応し続けています。

 全体的な方針は示されているものの、学校や学級ごとでの指導の違いで個別事例のご相談を受ける日々が続いています。

 熱中症対策でご不安の際は、ご相談頂ければと思います。

 また、本日の文教委員会で市民文化局及び各区役所を通じて、学校関係者以外の市民にも、児童生徒の通学時のマスクが原則不要であることを周知してもらえるよう、要望しました。

 改めて、川崎市教育委員会は、マスクの着用について、以下のように示していますので、ご参照ください。

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 マスクの着用につきましては、文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」に基づき、学校においては基本的にマスクの着用をお願いしています。

 ただし、マスクの着用については、教育活動の様態や児童生徒の様子などを踏まえ、臨機応変に対応することとしており、次の場合はマスクを着用する必要はないとしています。

(1)体育の授業や部活動等、運動を行う場合

※ただし、次の場合はマスクを着用します

・身体的距離が取れない状況で、十分な呼吸ができなくなるリスクや熱中症になるリスクがない場合

・用具の準備や片付けなど運動を行っていない場合

・児童生徒がマスクの着用を希望する場合

(2)気温・湿度や暑さ指数(WBGT)が高く、熱中症などの健康被害が発生するおそれがある場合

(3)夏季における登下校時

(4)十分な身体的距離が確保できる場合

※どの場合も、マスクを外す際には、できるだけ人と十分な距離を保ち、近距離での会話を控えるように指導しています。

 学校では、体質等によりマスクを着用できない児童生徒もおりますので、マスクの有無によって差別やいじめの対象とされることのないよう、引き続き対応してまいります。

 保護者の皆様、地域の皆様方におかれましても、御理解、御協力をお願いいたします。

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【参考】

小田嶋教育長のメッセージ